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塗装ブースのメンテナンス

塗装ブースは定期的なメンテナンスが必要です。どうしてメンテナンスが必要なのか、またどの部分をメンテナンスするべきなのか、わかりやすく解説しています。

目次

塗装ブースに
メンテナンスが必要な理由

法令を遵守するため

塗装ブースは、労働安全衛生法によって設置を義務づけられたもの。作業者の安全と健康を確保するために、設置するだけでなくメンテナンスも行わなければなりません。排気・換気能力を一定以上に保つためには、フィルターの交換などを定期的に行う必要があるのです。

また、塗装ブースは有機溶剤中毒予防規則第4章によって、事業者は1年以内に1回定期自主検査を行うことが定められています。フィルターの目詰まりや排気ファンの塗料ミストの堆積、安全装置の確認など、性能や安全性を保ち、法令遵守に努めるようにしましょう。

快適な作業環境を保つため

塗料には有害物質が含まれるため、ブースが適切に機能していないと健康に害を及ぼします。新鮮な空気を取り入れ、有害物質を含む室内の空気を排出して、ブース内で快適に作業ができるようにしておく必要があります。塗装ブースでなくても室内の空気の換気は必要ですが、塗装ブース内であればなおさら換気性能を常に一定に保たなければなりません

塗装のクオリティを保つため

塗装ブースの排気や換気の性能が不十分だと、余剰の塗料が空気中に飛散してしまいます。余剰塗料は、塗装の作業をしているときに製品に付着してしまうため、塗装の品質低下につながる恐れがあります。余剰塗料をしっかりと捕集し、ブース内の空気をきれいに保つことがクオリティの確保の面でも重要です。

設備異常による作業中断を防ぐため

フィルターの目詰まりなど、設備異常があると塗装ブースが使えなくなってしまいます。これによる作業中断は業務の遂行の大きな妨げになるもの。故障や異常は最低限に抑えられるよう、定期的なメンテナンスを行う必要があるのです。

主なメンテナンス箇所

では、具体的にどんな部分についてメンテナンスが必要なのでしょうか。

フィルター

余剰塗料や有害物質を捕集するフィルターは、定期的な交換を前提に設計されています。詰まってくると補修能力や排気能力に影響するので、忘れずに交換しましょう。

ファン

法律によって一定以上の制御風速が出せるように設備を整えておくことが義務付けられています。適切に給換気できるようにしておきましょう。

ピット

作業ブース内を快適に保つために、ピット内の清掃も行います。余剰塗料や有害物質が堆積している可能性もあるので定期的に清掃しましょう。

床板

床板も同様で、清掃が必要です。水を流しながら塗装する場合もあるので、しっかりと清掃して衛生面にも気をつかいましょう。

ダクト

塗料や有害物質の捕集を続けていると、塗料が付着して故障の原因になることも。適切な排気のためにダクトのメンテナンスも重要です。

バーナー

ブース内のバーナーも、塗料カスなどが付着して堆積していくことで、燃焼条件を満たさず着火不良を起こすことがあります。

塗装ブースが臭うときの対応法

塗装ブースから悪臭がする場合もメンテナンスが必要です。水槽の水の交換や清掃、あるいはシンナー臭の消臭といった対策が考えられますが、まずは塗装ブースメーカーと相談し、適切な対策をとって苦情などが起きないようにしておきましょう。

塗装ブースの臭いが辛い時の対処法を詳しくみる

【用途別】
中小工場におすすめな
塗装ブースメーカー3選

オーバースペックにならずコストを抑えて塗装ブースを導入できるよう、ラインナップが豊富だったり、オーダーメイド対応をしている塗装ブースメーカーを厳選。その中から、導入後も満足できるよう、各業界・部品別におすすめの塗装ブースメーカーを紹介します。

自動車部品
塗装をするなら
パーカー
エンジニアリング
パーカーエンジニアリング
引用元:パーカーエンジニアリング公式HP
(https://www.parker-eng.co.jp/)
  • 塗装面の美しさが求められる
    自動車業界での導入事例数No.1(※)
  • 設立から70年、大手自動車メーカーから板金工場、部品生産メーカーまで自動車業界での実績多数

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航空機や鉄道の
パーツ
塗装をするなら
ANDEX
アンデックス
※引用元:アンデックス公式HP
(https://www.andex.co.jp/performance/)
  • 航空機や鉄道車両などの大型塗装ブースの導入事例数No.1(※)
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農機具などの小物
の塗装をするなら
吉田工業
吉田工業
引用元:吉田工業公式HP
(https://www.tsubame-air-clean.jp/toso-booth/case/簡易小型塗装ブース/)
  • 農機具などの小物の塗装に適した塗装ブースの導入事例数No.1(※)
  • テーブル上での塗装に適した囲い式や、作業性に優れた外付け式の局所排気装置の塗装ブースの実績多数

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■選定基準:2024年2月16日にGoogleにて「塗装ブース メーカー」と検索した際に表示される塗装ブースメーカーを22社調査しました。その中でも、塗装ブースの商品の種類を10種類以上揃えるか、あるいはオーダーメイド生産と公式HP記載されていた会社の中で、下記の基準でピックアップしました。
・パーカーエンジニアリング…公式HP上で、塗装ブースを自動車業界に導入した事例の掲載が最も多い。
・ANDEX…公式HP上で、航空機や鉄道の大型塗装ブースを導入した事例の掲載が最も多い。
・吉田工業…公式HP上で、農機具などの小物の塗装ブースを導入した事例の掲載が最も多い。
※2024年2月編集チーム調べ